研究課題/領域番号 |
19K18009
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
糸永 知代 大分大学, 医学部, 助教 (40772752)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 21水酸化酵素欠損症 / 先天性副腎皮質過形成 / 副腎 / 17OHP / プレグナントリオール |
研究実績の概要 |
【21水酸化酵素欠損症の患者における血中17-OHPと尿中プレグナントリオール(PT)の測定】共同研究2施設にて研究を開始した。 ①対象患者の同意取得・登録:対象者もしくは保護者に対し、説明を行い、文書での同意を取得する。②臨床情報の調査:性別、生年月、身長、体重、病型、合併症、既往症、薬剤の用量・用法を調査する。③尿中PT、血中17-OHPの採取:3日間採血を行う。④行動記録メモ:採血、服薬、運動、食事、起床・就寝の時刻、体調不良の有無を記録してもらう。⑤尿中PT、血中17-OHPの測定:保存済みの尿、血液から測定する。 目標症例数30症例中、25例で①から⑤までを終え、血中17-OHPと尿中PTのデータを集積できた。 【主要評価項目】早朝第一尿の尿中PTと早朝内服前の血中17-OHPの相関の有無を現在データ収集できた25例で解析を行い、正相関することを確認した。 【副次的評価項目】早朝第一尿の尿中PTと内服2時間後・4時間後の血中17-OHPとの相関の有無、早朝第一尿の尿中PTと早朝内服前の血中17-OHP値の日差変動(最大変化率の比較)、血中17-OHPの測定法間(LC-MS/MS法、免疫学的測定法)の相関の有無についてデータ解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目標症例数に達してないが、主要評価項目にあたるデータは確認できている。
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今後の研究の推進方策 |
・目標症例数に達するように患者登録に努める。 ・症例の背景である重症度や遺伝学的背景に関して、遺伝子解析を行い評価する。 ・副次評価項目のデータ解析を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和元年度は検体の測定費用への支出が主となった。前年度未使用費用は、追加の症例の検体測定およびデータ解析に必要な物品の購入に充てる。
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