先天性の内分泌疾患である21水酸化酵素欠損症(21-OHD)の治療において、最適なモニタリングについてはわかっていないことも多い。モニタリングに使用される生化学検査には、21水酸化酵素の基質である17-ヒドロキシプロゲステロン(17-OHP)とその尿中代謝産物であるプレグナントリオール(PT)がある。今回の研究では、血中17-OHPと早朝尿PTを直接比較し、どちらが臨床現場で実用性が高いのかを検証した。早朝第一尿のPTが、朝の内服前の17OHPと有意に相関していることを示した。これにより、早朝尿でのPT値測定が21-OHDの治療のモニタリングに有用である可能性がわかった。
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