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2021 年度 実績報告書

血漿ペプチドーム技術にて同定した新規キニノーゲン由来ペプチドの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K18013
研究機関北里大学

研究代表者

小川 顕史  北里大学, 医学部, 助教 (70458785)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードブラジキニン / 新規ペプチド
研究実績の概要

ヒト血漿中には、未だに明らかになっていない低分子量ペプチドが多数存在している。申請者らは、当大学のプロテオミクスセンターが考案した「ヒト血漿中の大分子量蛋白を除去して微量ペプチド分画を高度に濃縮するペプチド抽出技術」に改良を重ね、ヒト血漿中に16種類のキニノーゲン由来ペプチドが存在することを発見し、既知のブラジキニン・カリジンを除いた14種類のペプチド群の中で、少なくとも2種類の新規ペプチド(以下、#4、#11)に強力な細胞内カルシウム濃度上昇作用があることを突き止め、更に他の新規ペプチド2種(以下、#12、#13)にブラジキニン受容体に対するアンタゴニスト作用があることを見出した。
2021年から2022年にかけては、リアルタイムPCRを用いたヒト培養細胞における新規ペプチド投与後の遺伝子量変化の観察や、サイトカインを対象としたマイクロアレイ解析を中心に行った。ヒト骨肉腫(MG63)細胞では、ブラジキニン、#4、#11においてc-fos遺伝子および細胞質型ホスホリパーゼA2(Pla2g4a)遺伝子の発現量増加を認めた。また、10倍量の#12、#13で前処置を行ったあとに0.1μMのブラジキニンを作用させた場合と、前処置を行わずに0.1μMのブラジキニンを単体で投与した場合を比較すると、前者は後者に比して遺伝子発現の増加量が低下した。続いてヒト線維芽細胞にペプチド#4、#11を8時間作用させて作成した培養細胞ライセートに対してマイクロアレイ解析を行うと、IL-8、MCP-1、Endoglinなどの炎症関連遺伝子の増加が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Hemodialysis-Related Glycemic Disarray Proven by Continuous Glucose Monitoring; Glycemic Markers and Hypoglycemia2021

    • 著者名/発表者名
      Hayashi Akinori、Shimizu Naoya、Suzuki Agena、Matoba Kenta、Momozono Akari、Masaki Tsuguto、Ogawa Akifumi、Moriguchi Ibuki、Takano Koji、Kobayashi Naoyuki、Shichiri Masayoshi
    • 雑誌名

      Diabetes Care

      巻: 44 ページ: 1647~1656

    • DOI

      10.2337/dc21-0269

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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