人工心臓治療が広く行われるようになった一方で、小児先天性心疾患治療のための人工臓器の社会的ニーズが拡大し、小児用の新たな循環補助デバイスが必要とされている。そこで我々は、超微細人工筋肉技術を応用することで、超小型軽量を実現した、小児用の循環補助システムを開発している。デバイスの生体内安全性を向上させるために、デバイス熱力学的応答の解明が必要であり、駆動部の発熱を血流へ熱輸送する排熱機構を考案した。血管排熱部、デバイス吸熱部を有する冷却機構の基礎設計を進め、体内埋込時の体動の影響を考慮したフレキシブル機構を有する、生体を冷却システムの一部とみなすハイブリッド高度熱管理機構の開発を行った。
|