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2021 年度 研究成果報告書

CUL3型ユビキチンE3複合体による新規増殖シグナル制御の解明と乳癌治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18030
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

西山 加那子  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (50763348)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードHER2 / EGFR / CNKSR1 / PTPRH / phosphatase / protein array
研究成果の概要

CUL3はCullin-RING型ユビキチン(Ub)リガーゼ複合体の足場タンパク質であり、KCTD10と複合体を形成し、RhoBをUb化しタンパク質分解に導く。CUL3/KCTD10によるRhoBのタンパク質分解はHER2陽性乳癌細胞の細胞増殖に必須であり、この研究ではその詳細な細胞増殖機構を分子レベルで解明した。コムギ無細胞タンパク質合成系により整備されたヒトプロテインアレイの中から、RhoBにより制御される足場タンパク質CNKSR1とEGFR phosphataseであるPTPRHの同定に成功し、HER2陽性乳癌における新規分子標的薬の可能性を見出した。

自由記述の分野

乳腺外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳癌のうち約20%はHER2陽性乳癌であり、HER2陽性乳癌は一般的に増殖能が高く予後不良である。抗HER2薬の開発によりその予後は改善しているが、長期使用に伴う薬剤の耐性化などは未だ問題となっている。我々の研究において、HER2陽性乳癌における新規な増殖メカニズムを分子レベルで解明した。これらの分子を標的とした薬剤は、HER2陽性乳癌におけるHER2以外を標的とした新しい治療戦略となり得る。

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公開日: 2023-01-30  

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