• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

代謝酵素の一塩基多型に着目した、化学予防が有効なER陽性乳癌発症予測モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K18036
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

吉本 信保  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10551244)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード一塩基多型 / エストロゲンレセプター陽性乳癌 / 発症予防
研究実績の概要

日本人女性の乳癌の約8割を占めるエストロゲンレセプター陽性乳癌は、タモキシフェンなどの抗エストロゲン薬で発症予防が可能である。しかしながら発症をゼロにすることができるわけでなく、その予防効果は約半数にしか享受されない。当該研究は、エストロゲンレセプター陽性乳癌発症高リスクかつタモキシフェンなどによる発症予防が期待できる群を同定することが目的である。
その判別を行う因子として、既存の疫学因子に加え、一塩基多型に注目をした。私たちはエストロゲンレセプター陽性乳癌発症リスクと一塩基多型についての検討を行なってきた。その中で、特に薬剤の代謝酵素であるCYPをコードする遺伝子の一塩基多型がエストロゲンレセプター陽性乳癌の発症メカニズムに関与していることを見出してきた。
そこで、まずこの研究の目的に当てはまるような一塩基多型について文献的検索を行った。候補となる一塩基多型をいくつか抽出し、そのプライマー、そして実験試薬の手配を行った。
TaqMan PCRシステムで一塩基多型の検索を行う予定であり、実験に使用する当研究室で保管してあるDNAの管理に着手した。当初の想定よりもDNAの保管状況が悪く、個々のDNAの保管状況を確認し、また一塩基多型の検索に適切な濃度への調整をした。
これらDNAの調整が終われば、一塩基多型の実験を遂行することができ、また各種臨床データも管理してあることから、その解析や新たな知見を得ることにつながると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初想定していたものより、当研究室で保管してあるDNAの状態が悪く、その調整作業がが必要となった。一塩基多型の解析の前段階として、DNAの調整作業に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

一塩基多型の実験が遂行できよう、まずはサンプルのDNAの調整を行う。一塩基多型解析用のプライマー、実験試薬は手配してあり、DNAの調整が終われば実験は可能である。また、一塩基多型の解析結果を踏まえ、データベース化してある臨床データと解析することにより、新たな知見を見出す予定である。

次年度使用額が生じた理由

物品費の端数処理のため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The CYP2C19 rs4917623 single nucleotide polymorphism to predict tamoxifen efficacy in estrogen receptor-positive breast cancer patients.2019

    • 著者名/発表者名
      Nobuyasu Yoshimoto, Akihiro Naito, Nobuko Kawaguchi, Miwa Kato, Naoto Kondo, Yumi Wanifuchi-Endo, Tatsuya Toyama
    • 学会等名
      2019 ASCO annual meeting
    • 国際学会
  • [学会発表] CYP2C19 rs4917623の一塩基多型は、エストロゲンレセプター陽性乳癌でのタモキシフェンの効果を予測しうる2019

    • 著者名/発表者名
      吉本信保、内藤 明広、川口 暢子、加藤 美和、近藤 直人、 鰐淵 友美、遠山 竜也
    • 学会等名
      第27回日本乳癌学会学術集会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi