今研究では、術後にホルモン療法をうけた252例のうち、2q35c rs13387042 AAを持つ症例では、AGまたはGGを持つ症例に比較して、無再発生存期間は有意に短く(p=0.0002)、Hazard Ratioは有意に高かった(HR 7.30; 95%CI 1.73-21.00)であった。この結果を踏まえると、エストロゲンレセプター陽性乳癌の発症予防を実臨床に導入するには、単に疫学的に発症高リスクな群を選別するだけでなく、この遺伝子多型の表現型も加味して判断することが有用となる可能性がある。
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