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2021 年度 研究成果報告書

白金錯体結合PIポリアミドによる神経芽腫に対する新規治療薬剤の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18043
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関日本大学

研究代表者

植草 省太  日本大学, 医学部, 研究医員 (70746338)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード神経芽腫 / PIポリアミド
研究成果の概要

シスプラチンは放射線増感効果を持つことが知られている。また、PIポリアミドは核DNA に配列特異的に結合する。PIポリアミドを用い、cisplatinをはじめとしたプラチナ製剤の抗腫瘍作用の場である腫瘍細胞の核内へ、効率的に抗腫瘍薬を誘導することで、より強力な抗腫瘍効果を得ることが可能となる。
非特異的遺伝子配列を標的としたPIポリアミドの核内移行性の高さを利用し、シスプラチン類似白金錯体とPIポリアミドを結合させた化合物(PIP-Pt)を神経芽腫細胞株に添加し、その放射線増感効果および抗腫瘍効果を検討した。その結果PIP-Pt添加群で放射線増感効果が確認された。

自由記述の分野

小児外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、いまだ予後不良である神経芽腫高リスク群患者に対しての新規治療薬剤の開発を目的とする。今回開発するPIP-Ptは低用量でcisplatinと同等以上の治療効果が望める可能性があることから、抗腫瘍薬の副作用を減じる効果が見込まれる。また、本研究では神経芽腫に対するMYCN遺伝子を標的としたが、横紋筋肉腫におけるPAX3-FOXO1遺伝子等、腫瘍特異的に発現している遺伝子を標的としたPIポリアミドを用いて同様の化合物を作成することで、神経芽腫以外の様々な悪性腫瘍に対する新規抗腫瘍薬の開発へと発展することが期待され、学術的、臨床的に大きな意義を持つ。

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公開日: 2023-01-30  

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