研究課題
若手研究
ゼラチンとポリエチレングリコール(PEG)から成る生体へ応用可能な両親媒性高分子を作成した。この分子が水溶液中でナノサイズのミセルを形成する事を明らかにし、再生誘導因子であるHMGB-1フラグメントをを内包した高分子ミセルを調整した。このミセルをラット小腸虚血再灌流障害モデルに投与したところ、虚血再灌流障害からの早期回復が認められた。
再生医学
生体吸収材料であるPEGとゼラチンからなる高分子ミセルを用いて組織修復誘導因子であるHMGB-1フラグメントをコントロールリリースする事により、小腸の虚血再灌流による組織障害の回復促進が得られる事を示した。この成果は、臓器移植に伴う虚血再灌流障害の早期回復に対する新しい治療法へ繋がる可能性がある。