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2021 年度 実施状況報告書

薬物療法抵抗性乳がんにおける遠隔転移メカニズムの解明と新規分子標的治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18064
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

西川 さや香  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80781848)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳癌
研究実績の概要

乳がんの遠隔転移に深く関与する遺伝子のひとつとしてSDPR遺伝子が同定された。このSDPR遺伝子が「がん細胞の血管内外への遊走能を抑制し、がん細胞のアポトーシスを誘導する作用をもつ」ことに着目し、SDPR遺伝子の発現を回復させれば、乳がんの遠隔転移を抑制できるのではないかと考え本研究を計画した。私たちは、まず当施設の乳がん症例を用いて、SDPR遺伝子発現と予後との検討に関する予備実験を行った。その結果、SDPR低発現の患者は予後不良であることがわかった。そこで乳がんの症例数を増やして、SDPR発現解析を行った。その結果、SDPR低発現の患者は予後不良であることが確認できた。乳がん細胞株を用いて、SDPR遺伝子を強制発現させた場合とノックダウンさせて場合におけるSDPRの下流遺伝子、および、浸潤・遊走能に関連する遺伝子の発現について現在検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

乳がん細胞株を用いて、SDPR遺伝子を強制発現させた場合とノックダウンさせた場合におけるSDPRの下流遺伝子、および、浸潤・遊走能に関連する遺伝子の発現について実験を行っているがまだ実験系がうまく確立できていないため。

今後の研究の推進方策

SDPR遺伝子発現ベクターを用いて、乳がん細胞株に対するSDPR遺伝子強制発現の影響に関する検討、さらにはSDPR遺伝子ノックダウンの影響に関する検討を行い、SDPRの下流遺伝子、および、浸潤・遊走能に関連する遺伝子の発現について検討する。

次年度使用額が生じた理由

乳がん細胞株を用いて、SDPR遺伝子を強制発現させた場合とノックダウンさせた場合におけるSDPRの下流遺伝子、および、浸潤・遊走能に関連する遺伝子の発現について実験を行っているがまだ実験系がうまく確立できておらず、実験が予定よりも遅れているため。

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公開日: 2022-12-28  

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