研究課題
実験動物として便禁制能をもつイヌ(ビーグル)を用いた直腸肛門複合組織移植後の長期経過を、内圧測定・注腸造影・組織検査などにより分析した。移植後6か月を過ぎたころより、機能が回復してくることが分かった。また、免疫抑制剤や抗生剤を用いて、拒絶反応や感染がコントロールできることが分かった。これらの実験結果を国際学会や学術論文で発表した。また、臨床においてヒトで遊離あるいは有茎で自家小腸移植を行い、その手術手技の向上に努めるとともに、ICG(インドシアニングリーン)血管造影やオキシメータを用いて腸管血流の評価を行った。また、自家遊離複合組織移植による頭頚部再建を行い、移植後の機能予後を長期的に調査した。さらに社会意識調査に関しては、ストーマ患者を対象としたアンケートを作成し、電子上で実施・回収できるように、研究グループのホームページを作成中である。
2: おおむね順調に進展している
実験結果の解析は順調に進み、国際学会や学術論文で発表することができた。社会意識調査に関しても、順調に進展し、ホームページを作成中である。臨床における手術手技の向上が、本研究の実臨床での応用に貢献すると考えられる。
これまで以上に実験結果を広く世界に発表し、国際共同研究を深めていく。研究グループのホームページを作成し、アンケートを実施・回収する。継続的な複合組織移植の手術手技向上に努めていく。
初年度に購入予定であった備品の一部を、実験遂行の都合上、次年度に購入することとした。そのため翌年度分として請求した助成金を合わせて使用予定である。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件)
Annals of Surgery
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