本研究で食道正常上皮に対するアルコールおよび胆汁酸の暴露が扁平上皮癌の発生に及ぼす影響を検討した。COVID0-19の感染拡大のため、オルガノイド作成に必要なヒトサンプルの採取が困難であったため、主にin vitroの実験を行った。ヒト由来の食道上皮細胞株を用いて、アルコール、胆汁酸の単剤投与および併用が食道上皮に及ぼす影響を評価した。アルコールおよび胆汁酸を2ヶ月以上にわたり長期間暴露し、DNA損傷の有無をγH2axを用いて免疫蛍光染色で評価した。結果はアルコール単剤でもDNA損傷を起こしていることが分かり、またDCA単剤、アルコールとDCA併用でさらにDNA損傷を誘導していることが分かった
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