• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

Notchシグナルと食道癌抗癌剤耐性のメカニズムの解明と臨床応用にむけて

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K18086
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

松浦 記大  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90804477)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードNotchシグナル / 上皮間葉転換 / 抗癌剤耐性
研究成果の概要

食道癌細胞株、マウスの食道癌皮下腫瘍モデルにおいて、Notch3は5-FUの暴露により発現、活性ともに低下した。そして5-FU耐性株においても同様の結果で、いずれにおいてもEMTが誘導されていた。化学療法後の臨床サンプルでもNotch3の活性低下は抗癌剤の効果が不良であることと相関し、EMTマーカーが発現していたことに加えて、Notch1の活性上昇とNotch3の活性低下を組み合わせても同様の結果であった。逆にNotch3の活性を上げると、5-FUの効果が上がりEMTの誘導を抑制した。そしてNotch3が直接Vimentinを制御していることも発見した。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

集学的治療の進歩に伴い食道癌治療の成績は向上しつつあるが、十分ではない。その一つの要因として抗癌剤による治療抵抗性が挙げられる。今回、抗癌剤耐性と関連のあると言われているEMTを制御するNotchシグナルに着目し、メカニズムを追求し治療へと活かすことのできる可能性を見出した。この結果は、食道癌の予後改善につながる糸口になりうるかもしれない。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi