肝癌に対して肝切除を行った症例について、癌部(CAF)と非癌部(NF)の線維芽細胞を分離培養し、CAFとNFから抽出したエクソソームをHCC細胞株に添加したところ、CAF由来エクソソームによる刺激のほうが有意に浸潤能や遊走能を上昇させた。エクソソーム内のmiRNAについてCAFではmiR150-3pの発言が有意に低下していることが明らかとなった。miR150-3pを強制発現したエクソソームの添加により、肝癌細胞株の遊走能と浸潤能が抑制されることを確認し、エクソソームに含まれるmiR150-3pが肝癌細胞を抑制することを明らかにした。
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