研究課題/領域番号 |
19K18126
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
武藤 亮 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10791478)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 膵癌 / クラスリンアダプター / siRNA |
研究実績の概要 |
【研究の目的】近年、細胞内のタンパク質や脂質の輸送に関わるクラスリンアダプター分子の発現制御が一部の癌種において抗腫瘍効果を示すことが報告された。申請者はこれに着目し、クラスリンアダプター分子をターゲットとした膵癌治療薬の開発の発想に至った。クラスリンアダプター分子はsiRNAによる発現制御が可能であるが、siRNAは生体内において容易に分解されその効果を得るのは難しい。そこで優れた遺伝子導入効率を有する新しいDrug Delivery Systemとしてス-パーアパタイトナノ粒子法に注目した。本研究では、膵癌におけるクラスリンアダプター分子の機能解析とsiRNAおよびスーパーアパタイトナノ粒子法を用いた膵癌担癌マウスへの抗腫瘍効果を研究し、革新的な膵癌治療法の開発を探求するものである。 【研究実施計画】本研究は以下に示すステップで進める予定である。①:膵癌切除標本および膵癌細胞株を用いて膵癌におけるクラスリンアダプター分子群の発現解析を行い、臨床病理学的因子およびEGFRを含む関連分子との関連解析を行う。②:膵癌細胞株において、クラスリンアダプターの発現抑制によって得られるin vitroでの増殖抑制効果を解析する。③:①において深達度、リンパ節転移、血行性転移との関連が示唆されれば、in vitroにおいてクラスリンアダプター発現抑制による解析を行う。④:膵癌細胞株をマウスに移植し、in vivoでのsiRNAとスーパーアパタイトナノ粒子法による抗腫瘍効果の解析を行う。 【結果】現在膵癌症例の集積と解析症例の選定中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在膵癌症例の集積と解析症例の選定中に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通りに、膵癌手術症例の切除標本を用いた免疫染色を行い、膵癌におけるクラスリンアダプター関連分子の発現解析を行う。膵癌で発現が亢進している分子が同定された後に、膵癌細胞株を用いたsiRNAによるクラスリンアダプターの発現抑制を行い抗腫瘍効果を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の遅延により次年度使用額が生じた。繰り越した助成金は引き続き研究の実施に使用する予定である。具体的には細胞株、siRNA試薬などの購入に使用する。
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