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2020 年度 研究成果報告書

ユビキチン修飾系を標的とした新規食道癌治療法の臨床導入を目的とした研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18128
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

國重 智裕  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70745801)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードユビキチンプロテアソームシステム / 食道癌 / 胃癌
研究成果の概要

RING box protein-1(RBX1)はSCF-ユビキチンリガーゼの構成タンパク質の一つである.術前未治療食道癌120例の切除検体を免疫染色にてRBX1発現の臨床的意義を検討した.壁深達度,リンパ節転移,腫瘍径,リンパ管侵襲,静脈侵襲において発現率に有意な差を認め,RBX1高発現は独立した予後不良因子であった.ヒト食道細胞株のRBX1発現をノックダウンすると,増殖能は有意に抑制され,5-FUの増殖抑制効果が増強された.術前化学療法後検体61例の検討では,RBX1高発現群は予後不良であった.RBX1は食道癌に対し臨床学的意義を有し,腫瘍の進展において重要な役割を担っている.

自由記述の分野

消化器癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年,発癌および癌の進展におけるユビキチンシステム異常の重要性が明らかにされてきている.食道癌は,他癌腫に比べエビデンスを認めた抗癌剤の数は少なく,切除不能例や術後再発例の治療法の選択に苦慮することも多い.よって,本研究では食道癌における飛躍的な予後の改善のためにユビキチン・プロテアソームシステムの中心的役割を担うE3ユビキチンリガーゼの一つであるSCF複合体に着目し,従来の抗癌剤がターゲットにしている機序とは異なる新たな観点から,難治癌である食道癌の進展機序を解明し,新規治療標的としての可能性について検証した.

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公開日: 2022-01-27  

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