レクチンマイクロアレイを用いた血清エクソソームの比較糖鎖解析を行い、ABA(Agaricus bisporus agglutinin)とACA(Amaranthus caudatus agglutinin)というO-型糖鎖を認識し結合するレクチンを同定した。同被験者の膵癌切除検体のパラフィン包埋切片をABA、ACAのレクチンを用いて染色したところ、膵癌の病変部および前癌病変部で染色陽性、正常膵組織は染色陰性であり膵癌特異的であることが確認され、新たな診断マーカーとなる可能性がある。本研究では予後が明らかになっている症例が膵癌68名のみであり、追跡期間も不十分であるため予後解析が行えていない。
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