胆道がんは、日本をはじめアジアで多いがんであるが、近年は欧米でもその罹患率は増加傾向である。本邦における5年生存率は20%以下と膵がんに続く予後不良ながんである。切除不能胆道がんに対する治療としては、Gemcitabine+Cisplatinがファーストラインで推奨されているが、セカンドラインの治療薬、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といった治療薬は確立されていない。 胆管がんにおいて、ARID1Aの変異は胆道がんの予後に影響を与えることが知られている。そこで、ARID1Aの機能を明らかにすることで、新規薬剤の開発に有効となることが期待できる。
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