研究課題/領域番号 |
19K18146
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野間 俊樹 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (20804462)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 免疫 / 腫瘍浸潤リンパ球 / 食道癌 / 癌免疫微小環境 / Immunoscore / 化学療法 / 内視鏡生検 / 外科手術 |
研究成果の概要 |
食道癌では未だ報告のない、切除標本における腫瘍中心部と辺縁部の腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を測定しスコア化する新評価法であるImmunoscore(IS)が、術後の予後を予測する可能性が示された。また、化学療法前内視鏡生検標本を用いたTIL評価による化学療法の効果予測の可能性も明らかにした。今回、食道癌外科切除標本300例のTILとしてCD3及びCD8陽性リンパ球を免疫染色し、ソフトウェアを用いてIS化し検討した結果、特に進行症例においてIS高値な程、予後良好となった。また同様に化学療法前の食道癌内視鏡生検標本146例で生検中のTIL密度が高いほど、術後の組織学的治療効果が高いことが示された。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で、食道癌の術前無治療外科切除標本においては、immunoscoreが高いほど良好な予後と相関し、術前化学療法前の内視鏡生検検体では、治療前のTIL密度が高いほど化学療法が奏功した。本研究での知見により、現在、食道がんのみならず種々のがんで、国際的に使用されている、TMN分類に代わる、新たな免疫予後予測の評価法として可能性を見出した。また、化学療法前の生検検体を用いて、治療効果を予測することで、患者さん個々のオーダーメイド治療の確立に大きく貢献し、最終的には食道がん全体の治療成績の改善につながるものと期待される。
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