研究実績の概要 |
研究課題1として、当院で加療される膵がん手術予定症例は、一部ERCPにおける細胞診による確定診断も含まれますが、原則としてはEUS-FNAで診断を確定した後に治療を開始しており、昨年では消化器外科として140例以上の入院、40例近くの手術を行い、引き続き膵がん患者の術前治療前および術後の臨床検体(組織・血液)の回収を継続している状況である。研究課題2としては、現在、網羅的解析を行う上で適切と考えられる症例の選択と解析に必要な数を検討しているところであり、症例選択が終了次第、網羅的発現解析を行う予定である。研究課題3, 4として、in vitroにおける化学療法暴露、放射線照射後に膵がん細胞におけるcMetの発現を中心としたがん幹細胞マーカーの発現が上昇することが示唆される結果が、これまで教室で行ってきた報告以降にも引き続き得られている。今後miRNA/mRNAの網羅的発現解析を行う予定としている。
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