研究課題
①GIST細胞株とイマチニブ持続暴露により樹立したイマチニブ耐性細胞株の2細胞株をmicroarray解析に提出した。pathway解析を行うことでイマチニブ耐性と関与する可能性のある遺伝子を抽出した。②GIST臨床検体の免疫染色とGIST細胞株を用いて細胞周期調節因子FBXW7がGISTの予後、悪性度に関与することを示した(Gastric Cancer, 2019)。さらに全国の9施設よりGISTの切除検体を集積、免疫染色を施行し同様の結果が得ることができた。またサブグループ解析でmodified fletcher分類高リスク症例のうち術後イマチニブによる補助化学療法を行った症例で、FBXW7低発現群が無再発生存期間で予後不良な傾向にあり、イマチニブ耐性とFBXW7の関与が示唆された。
3: やや遅れている
①臨床検体の収集に時間を要した。解析は順次進めている。②検体収集に難航したこともあり、臨床検体からのRNA、DNA、タンパク抽出、網羅的解析が十分に進んでいない。③免疫不全マウスへのGIST腫瘍細胞の生着がうまくいかず、GIST PDXマウスの樹立に難渋している。
①検体の集積を継続する②高リスク症例、イマチニブ耐性症例などの検体からのDNA抽出を行う。網羅的解析を行うことで耐性に関与する因子を抽出できる。③マウス、腫瘍側の条件を再調整し移植モデルの作成を継続する。④細胞株のmicroarray解析で抽出したイマチニブ耐性に関与する可能性のある遺伝子の発現とイマチニブ耐性について検証する
理由:試薬、消耗品等については、医局保管のものを使用することが出来た。使用計画:主に試薬などの消耗品購入費に充てたいと考える。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Gastric Cancer
巻: 22(6) ページ: 1100-1108
10.1007/s10120-019-00950-y