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2020 年度 実績報告書

大腸癌における革新的治療を目指したARID1A変異の意義と有用性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18155
研究機関熊本大学

研究代表者

徳永 竜馬  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (20594881)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードARID1A / クロマチンリモデリング因子 / マイクロサテライト不安定性 / 免疫チェックポイント阻害剤
研究実績の概要

大腸癌は本邦における癌罹患数および臓器別癌死亡数で上位を占め、世界的に研究がすすめられている癌腫である。これまでに申請者らは大腸癌における分子学的背景 (genetic change、epigenetic change) や患者および癌の免疫学的背景に注目した実臨床との橋渡し研究に携わってきた。本研究において注目するARID1Aはクロマチンリモデリング因子であり、その変異は癌におけるマイクロサテライト不安定性と強い相関を示す。近年、ARID1A変異が卵巣癌において免疫チェックポイント阻害剤の効果予測因子になる可能性が報告されたものの、多数の臨床検体を用いてその有用性を示した報告はない。本研究の目的は、大腸癌においてARID1A変異がきたす現象変化を明らかにし、治療のターゲットになりうることを解明することである。ARID1Aは各癌腫において比較的高率に遺伝子変異を認めること(大腸癌においては約10%)から、本研究により大腸癌においてARID1A変異が治療ターゲットになりうることを明らかにすることができれば、大腸癌のみならず各種癌に対する治療法確立の一役を果たすことができる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The impact of ARID1A mutation on molecular characteristics in colorectal cancer2020

    • 著者名/発表者名
      Tokunaga Ryuma、Xiu Joanne、Goldberg Richard M.、Philip Philip A.、Seeber Andreas、Battaglin Francesca、Arai Hiroyuki、Lo Jae Ho、Naseem Madiha、Puccini Alberto、Berger Martin D.、Soni Shivani、Zhang Wu、Chen Sting、Hwang Jimmy J.、Shields Anthony F.、Marshall John L.、Baba Hideo、Korn W.Michael、Lenz Heinz-Josef
    • 雑誌名

      European Journal of Cancer

      巻: 140 ページ: 119~129

    • DOI

      10.1016/j.ejca.2020.09.006

    • 査読あり
  • [学会発表] 大腸癌の分子特性に対するARID1A変異の影響2020

    • 著者名/発表者名
      徳永 竜馬
    • 学会等名
      第120回日本外科学会定期学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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