腸管発生とともにヒト腸管神叢の成り立ちを再現できる系を構築し腸管神細胞の発生および機能不全を明らかにしていく。申請者は、試管で腸管神細胞を有し蠕動運動、吸収や分泌能などのヒト腸管の機能を有する腸管オルガノイド(ミニ腸)の創生に世界で初めて成功した。ミニ腸分化誘導過程において、分化誘導開始から7日目ですでにPAX3, ZIC1やSOX10の神堤細胞初期マーカーが発現し、14日目まで発現が認められた。今後は、臨床組織病態(腸管神節細胞の有無)が明らかな試料からの樹立と、一方でRET遺伝子などの疾患関連遺伝子のゲノム編集による機能低下モデルの作製も討していく。
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