この研究の結果、エクソソームを介して平滑筋細胞の増殖を制御可能になった場合、末梢動脈バイパス術後の内膜中膜壁肥厚によるグラフト狭窄・閉塞という重大な合併症の頻度を減少させることが期待でき、治療予後、再治療介入率、患者のQOL、ひいては医療コストの改善につながると考えている。 現段階では、まだ細胞レベルでの結果段階ではあるが、候補遺伝子の同定、動物実験を経て、最終的には臨床へと、translatoinal researchとして進めるべき研究であると考えている。エクソソームの投与経路としては、血管内投与、薬剤コーティングバルーンによる局所塗布など検討されるが、検討が必要と考えている。
|