研究課題
静水圧加圧法による肺動脈パッチの開発を目指した研究である。すでに小動物実験を終え、大動物実験での強度や再細胞化、growth potentialを検証していく段階となっている。一方で、vivoでシートの最適化を行うことは重要である。細胞ソースや、細胞数、至適加圧、加圧時間に関して、現在検証中である。現在、協力施設で作成した静水圧加圧シートを当科で脱細胞を行い、免疫原生のないシートを作成し、そのシートをパッチとして、ブタの肺動脈に移植している。今年度までに計3頭のブタの肺動脈に脱細胞化したシートを移植した。実際に大動物実験を行い、現在の問題点として、パッチの強度が問題であることがわかり、細胞外基質や細胞数、圧力などについてのシートの最適化を再度見直す方針となっている。その中で、どの細胞からこのシートを作成することが至適なのかを検討するにあたり、“ Scaffold-free tissue-engineered arterial grafts derived from human skeletal myoblast”をArtifical organに発表したが、筋芽細胞からも、シートが作成可能であった。一方で、さらなるシートの最適化を目的として、静水圧加圧シートの強度を増強させるような検証を行い、それをブタに移植し、組織解析、安全性などを検討していく。
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Aetificoal Organ
巻: ー ページ: ー
doi: 10.1111/aor.13930.