我々は、患者データから3Dプリンターを使用して肺動脈狭窄モデルを作成し、実際に肺動脈形成や人工血管置換を行い、それらのエコー評価により得られた情報を解析することで、新たな治療指標を検討するという着想を得た。エコー評価で得られたエネルギー損失等のパラメタを人工血管置換術後と形成術後のそれとを比較することで、適切な術式の検討にも結びつくものになると考えた。本研究で得られた指標を用いて実際に患者に対してエコー評価を行うことで、術前の至適な修復形態や術式の検討が可能となることに加え、術直後の評価も早期にかつ、低侵襲に行うことが可能となる。これによりテーラーメード治療の実現に近づくと考えた。
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