研究課題/領域番号 |
19K18188
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中井 洋佑 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90773979)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 水素ガス / 選択的脳灌流 |
研究実績の概要 |
当該年度に行ったのは、「選択的脳灌流体外循環下における水素ガスの脳保護効果の検討」を究明するために、選択的脳灌流モデルラット作成の飼育環境作りと選択的脳灌流実験装置の整備、水素ガス吸入装置の整備のみである。実験成果に結び付く動物実験は実施しなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実験計画は大幅に遅れ、極めて不本意なものとなっている。遅れの主たる原因は、1)実験担当者の臨床業務が多忙となり計画的に実験時間を確保できなかったこと、2)以前に選択的脳灌流モデルで実験していた教員の勤務先が変更となり引き継ぎが円滑に行われなかったこと、3)水素ガス吸入装置に不備が多く整備に手間取ったこと、である。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度と2020年度に主たる実験を行う計画としていたので、両年度に予定していた実験計画を遂行する。実験環境が整備されてきているので大幅な実験計画の変更なく、行う予定である。 具体的には下記を行う。 (1)実験時間の確保:令和2年4月より臨床業務を担当する教室の外科医が2名増員した。実験担当者の臨床業務を極力削減し、実験と研究の時間を確保できる体制とする。また要請に応じて実施していた実験責任者の外勤を完全になくし、定期的な実験時間が不測の手術などを除けば確保できる状況となった。 (2)選択的脳灌流モデルラットへの水素ガス吸入手技の確立:選択的脳灌流体外循環モデルラットの作成は既に整っている。この環境でラットに水素ガスを投与し、脳保護効果を確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
選択的脳灌流モデルラットの水素ガス投与における脳保護効果の実験が本研究の目的であるが、これに関する実験が研究で着なかった。したがって予算執行ができず次年度使用額が発生した。 次年度使用計画としては①脳標本作成のための試薬購入、②血液ガス分析キットの試薬購入、③学会発表のための旅費に使用する予定である。
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