研究課題
若手研究
動脈硬化のある(もしくはない)心臓大血管疾患を有する患者から脂肪細胞を採取し、その組織に水素を添加したのちに、炎症性物質の反応性をリアルタイムPCR法および免疫染色にて同定することに着手した。まだサンプル数は少なく有意差は認めてはいないが、リアルタイムPCRでは水素に抗炎症効果がある可能性があるという結果が得られ、また免疫染色においては水素の抗炎症効果は顕著であるという結果が得られた。
心臓血管外科
今後、本研究はデータ数を増やして結果を積み重ねることで、水素の循環器疾患・手術侵襲に対する抗炎症作用が証明されることが期待される。さらにこれらの知見を元にして、心臓血管外科手術の周術期の水素吸入療法へとつなげられたらと考えている。水素吸入は非常に簡便に施行可能であるために、実際の臨床現場への応用はそれほど困難なものではないと考えている。