研究課題
大動脈瘤は大動脈壁が拡張・瘤化し破裂に至る致死的疾患だが、病態解明や予防の研究は発展途上である。一方で次世代シークエンサーの登場により腸内細菌叢の解析が飛躍的に進み、腸内細菌叢と様々な疾患との関連性が解き明かされつつある。特に腸内細菌叢と動脈硬化の関連においては本邦を中心にエビデンスの集積がされており、食事や腸内細菌がどのように動脈硬化に影響を与えるかの研究が進んでいる。本研究により大動脈瘤における腸内細菌叢との関連について明らかにし、さらに動脈瘤における動脈硬化進行度と腸内細菌叢の関わりについて検討したい。2022年度は大動脈瘤患者、健常コントロールについて16SrRNAの解析結果は、大動脈瘤患者の糞便において、Bifidobacterium adolescentisが低下しており、論文報告した(Biosci Microbiota Food Health. 2023;42(1):81-86.)。現在は症例数を増やし、メタゲノム解析を行い機能解析を行っていく予定である。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Bioscience of Microbiota, Food and Health
巻: 42 ページ: 81~86
10.12938/bmfh.2022-055