Perfusion Index(PI)はパルスオキシメーターによる末梢灌流状態を表す指標であり末梢動脈疾患(PAD)の早期発見・重症度の識別が可能か検討した。2015年3月~2016年8月に当科を受診しPIを測定したPAD患者70人79肢を対象にPIとPAD重症度との関連を検討した。PIはPADが重症になるにつれ低値となり、PI 平均値・最低値でF1(無症候・冷感)/F4(潰 瘍)群間に、PI 最高値でF1/F2(跛行)群間・F1/F4群間に有意差を認めた。またPI平均値で重症下肢虚血(CLI)のカットオフ値を0.27と設定すると、カットオフ値以上の跛行例ではCLIに進行しない症例が多かった。
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