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2022 年度 研究成果報告書

閉塞性動脈硬化症の重症化早期発見におけるPerfusion Indexの意義

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18195
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

山本 暢子  関西医科大学, 医学部, 助教 (90580689)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード下肢閉塞性動脈硬化症 / 重症下肢虚血 / 灌流指標
研究成果の概要

Perfusion Index(PI)はパルスオキシメーターによる末梢灌流状態を表す指標であり末梢動脈疾患(PAD)の早期発見・重症度の識別が可能か検討した。2015年3月~2016年8月に当科を受診しPIを測定したPAD患者70人79肢を対象にPIとPAD重症度との関連を検討した。PIはPADが重症になるにつれ低値となり、PI 平均値・最低値でF1(無症候・冷感)/F4(潰 瘍)群間に、PI 最高値でF1/F2(跛行)群間・F1/F4群間に有意差を認めた。またPI平均値で重症下肢虚血(CLI)のカットオフ値を0.27と設定すると、カットオフ値以上の跛行例ではCLIに進行しない症例が多かった。

自由記述の分野

血管外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の下肢血流評価として血圧脈波検査(ABI)・皮膚環流圧検査(SPP)があり、ABIは簡便であるがメンケベルク型動脈硬化では偽高値になることがあり、SPPは下肢の虚血状態を正確に判断できるが検査に時間を要するため頻回に検査できないというそれぞれの利点・欠点があった。PIはベッドサイドで酸素飽和度を測定する要領で簡便に検査でき、かつ末梢環流を反映しているため下肢閉塞性動脈硬化症患者とりわけ重症下肢虚血患者での血流を細かに評価し増悪傾向を早めに把握する一助となる可能性が示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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