当該研究の最終目標は「仮想胸腔鏡のみによる呼吸器外科手術」の実現で、これを達成するための3つの基礎研究を施行した。仮想と実像を位置一致させる研究、仮想画像上の位置と実物大3D臓器モデル上の位置を比較する研究、体腔内全体を見渡せる技術開発を行った。位置同定と一致、タイムラグなど手術操作すべてを仮想画像で行うにはボトルネックが複数存在し、その解決のための基礎実験が生じ、これに時間を費やした。結果的に、仮想画像での模擬手術と臨床展開は研究期間内には達成できず、今後の継続課題となった。仮想画像と実像の位置一致と画像合成で「仮想胸腔鏡のみによる呼吸器外科手術」のためのナビゲーションシステム構築を目指す。
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