研究課題
2015年から2018年に手術を実施した病理病期Ⅰ期の肺腺癌からレーザーキャプチャーマイクロダイセクションと次世代シークエンサーに耐えうる8例を選択した.これらに対してlepidic component (LC),papilary component(PC),acinar component (AC) からレーザーキャプチャーマイクロダイセクションを行い,それぞれの組織を回収した.これらの組織からRNAを抽出して,RNAのqualityをチェックをすると,解析に耐えうる症例は6例であった.これらの6例で次世代シークエンサー(Ion Proton)によるtarget RNA sequenceを行い遺伝子発現を網羅的に解析した.発現遺伝子のうち,false discovery rete < 0.05として発現変動遺伝子を同定した.各組織別に特異的遺伝子発現を同定し,いくつかの遺伝子に着目した.着目した一部の遺伝子に対して免疫組織化学染色によるvalidation解析を行うため,新たに2015年から2018年までに手術が施行された,同じく病理病期I期の肺腺癌135例の肺切除検体を選択した.この135例のホルマリン固定検体からそれぞれ,新たに薄切切片を作成し,免疫組織化学染色を行った.免疫組織化学染色による,染色強度および範囲をそれぞれスコアリングして,着目した遺伝子発現の表現蛋白を書く組織別に算出した.
3: やや遅れている
2年間で終了予定であったが,解析に時間がかかりやや遅れている.
解析データを論文執筆し発表する予定である.
次年度は計画中の実験(免疫染色科学)に対して染色抗体やデータ解析・データ発表用PC,結果の執筆論文に対する投稿料などに対して使用予定
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
Lung Cancer
巻: 147 ページ: 56~63
10.1016/j.lungcan.2020.06.035