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2020 年度 研究成果報告書

スフィンゴリン脂質およびMMPを介する肺癌の治療抵抗性のメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18226
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

本野 望  金沢医科大学, 医学部, 講師 (30634901)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード肺癌 / 幹細胞 / スフィンゴリン脂質 / PRDX4 / TSHZ2
研究成果の概要

肺腺癌において抗酸化酵素であるPRDX4の発現低下と細胞増殖の指標あるMIB-1陽性例で予後が不良で、PRDX4の発現低下は上皮成長因子受容体であるEGFR野生型に多かった。また、PRDX4を過剰発現させると、肺腺癌の増殖が抑制されたことから、肺腺癌においてPRDX4が予後に影響を及ぼす因子である事が判明した。さらに、核内蛋白であるTSHZ2を過剰発現させることで細胞増殖の抑制、アポトーシスが誘導されることを確認した。また、スフィンゴリン脂質の一種であるSPHK1は肺腺癌浸潤部のfibroblastで、SPHK1の染色濃度と増殖能の指標のKi-67との間に正の相関を認めた。

自由記述の分野

呼吸器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

予後不良を引き起こす因子が癌幹細胞の活性化に関与するとの仮説を立てて、肺癌の多くを占める肺腺癌を標的とし、癌の浸潤・増殖および予後に影響を及ぼす因子を解析した。PRDX4やTSHZ2の発現低下による増殖能の活性化、SPHK1が肺癌の浸潤部のfibroblastで高発現することで増殖能が活性化することが確認された。また、SPHK1高発現例は予後不良となる傾向も認めた。今後、これらの因子が肺癌の癌幹細胞の活性化に寄与するかを検証・解明し創薬につなげることができれば、治療抵抗性の肺癌の治療成績を劇的に向上させる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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