研究実績の概要 |
頭部よりL3までのカテーテル留置後(day5)で雄性Sprague-DawleyラットのCCIモデルを作成した。疼痛閾値が低下したことを確認した後(day15)モルヒネを5日間腹腔内投与した(モルヒネ投与量: day 1;10,15 mg/kg. day2;20,25 mg/kg. day 3;30,35 mg/kg. day 4;40,45 mg/kg.day5;50,55mg/kg)(day20)。day15とday20で、モルヒネ投与によるHyperalgesiaの出現頻度はなかなか安定せずむしろ疼痛閾値は上昇する個体も認めた。これはモルヒネの全身投与によって 必ずしも疼痛閾値が低下せず、鎮痛効果が得られる個体、期間が存在する事を意味する。モルヒネ投与期間のさらなる延長が必要と考えられ、55mg/kgのモルヒネを継続投与したところday45の時点でも再度疼痛閾値の低下は認められていない。 当初MnSOD産生ベクターとして考えていたHSVは国内の供給がなく、マイアミ大学でも既に生産が中止していたため、これに代わり神経細胞内でSOD2を産生するvectorの効果を現在検証中である。
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