研究課題
若手研究
頭部よりL3までのカテーテル留置後(day5)でラットのCCIモデルを作成した。疼痛閾値が低下したことを確認した後(day15)モルヒネを5日間腹腔内投与した。day15とday20で、モルヒネ投与によるHyperalgesiaの出現頻度はなかなか安定せずむしろ疼痛閾値は上昇する個体も認めた。当初MnSOD産生ベクターとして考えていたHSVは国内の供給がなく、マイアミ大学でも既に生産が中止していたため、当初の研究計画に加えて神経細胞内でSOD2を産生するvectorを作製した。
入力
昨今の医療の進歩によって、患者の平均寿命、ガン患者の生存率は上昇している。これに伴い癌性、非癌性を問わず慢性疼痛患者は増加し、それがここ10年のオピオイドの使用量の急増を引き起こしている。この問題のひとつに鎮痛のために使用しているオピオイドが逆説的に疼痛を誘発するオピオイド因性痛覚過敏(OIH)がある。本研究の成果はそのメカニズムに繋がるものであると考える。