研究課題
若手研究
本研究では、全身麻酔を受ける患者で周術期の酸化ストレスを血液検査で定量評価し、術後認知機能障害(POCD)発症との関連性を明らかにすること、また酸化ストレスを軽減する薬剤による発症予防効果を調査することを目的とした。酸化ストレスの測定値とPOCD発症との関連を確認することはできなかった。また、抗酸化物質の発症予防効果についての調査には至らなかった。
麻酔科学
POCD発症の独立危険因子として酸化ストレスという新しいアプローチを開拓できたことは今後の発症予測・予防研究に一つの可能性を残すことができたと考えている。