本研究では、周術期の腸内フローラを介した認知機能への影響とその機序解明を最大の目的とした。周術期を想定するマウス群を用いて、腸内フローラ多様性の変動を解析した。同様のマウス群を用いて、麻酔下に海馬組織の切除を行い血漿サイトカイン濃度を測定し、同時にRNAを抽出した。RNAはcDNAに変換したのち、先行研究でトランスクリプトーム解析にて選定された候補遺伝子を参考にして、qRT-PCRを施行し個別に発現解析した。 高齢のマウスに対する手術麻酔侵襲は、脳内におけるRNA発現変化に影響する可能性がある。
|