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2019 年度 実施状況報告書

局所麻酔薬の複数同時使用時の中毒閾値に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K18248
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

野地 善恵  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90769572)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード局所麻酔薬
研究実績の概要

近年、麻酔科領域を中心に神経ブロックを行う機会が増加している。その際、迅速な効果
発現と効果持続時間の長さの両立が求められるため、短時間作用型と長時間作用型の局所麻
酔薬を併用する場合がある。しかし複数の局所麻酔薬を併用した場合、互いの中毒閾値がどのように影響されるかは明らかになっていない。中毒閾値が相加的、あるいは相乗的になるのであれば、それぞれの使用量を制限する必要があり、拮抗的になるならば、それぞれの使用量を多くして十分な局所麻酔を行うことができる。そこで、複数の局所麻酔薬を同時に投与した場合、互いの中毒閾値がどのように影響されるか、ということについて本研究では調査を行う。
局所麻酔薬同士が中毒という面では拮抗的に作用し、互いの中毒閾値が軽減されれば、局所麻酔薬を組み合わせて使用することの安全性を示すことができるとともに、それぞれ十分量を使用することで確実な局所麻酔を行うことが可能となるる。また、中毒閾値が相加的あるいは相乗的になる場合には、中毒の危険性が増すため、臨床使用量の制限を行う必要が生じる。これらによって、局所麻酔を行われる患者の安全性ならびに満足度の向上に寄与できると考える。
実臨床で上記の件について検討する際に局所麻酔中毒の可能性を考えると行えないため、動物実験で明らかにしようと試みている。
現在は本実験に使用する機材の整備を行い、また使用する電極を作成している準備段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究では雄のSprague-Dawley ラットを用い、セボフルラン麻酔下に大脳の硬膜上に脳波測定用の電極を留置し、歯科セメントで頭蓋骨に固定し、尾静脈に薬液注入カテーテル
を留置する。という手順を行う必要がある。
そこで多くの電極が必要になってくるためその電極の作成を行っていた。
本研究はまだ行えていない。

今後の研究の推進方策

今後は本研究を順に進めていく。
まずは単独投与による中毒閾値の測定を行い、次に2種の混合投与による中毒閾値変化の検討を行う。
また、実験に並行して電極の作成も合わせて進めるようにする。

次年度使用額が生じた理由

実験の遅れが生じているため、物品の購入も遅れている。
使用計画としては必要な物品の購入を行うために使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 巨大甲状腺腫を合併した外国人高齢者の膵体部癌周術期管理の経験2020

    • 著者名/発表者名
      野地 善恵、小原 伸樹、五十洲 剛、村川 雅洋
    • 学会等名
      第32回 日本老年麻酔学会
  • [学会発表] 気道確保困難が予測された甲状腺腫摘出術ぶ際し、全身麻酔導入前にVV-ECMOを施行した一例2019

    • 著者名/発表者名
      野地 善恵、今泉 剛、小原 伸樹、五十洲 剛、黒澤 伸、村川 雅洋
    • 学会等名
      日本蘇生学会 第38回大会

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公開日: 2021-01-27  

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