研究課題/領域番号 |
19K18255
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 信一郎 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30411359)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | キヌレン酸 / キノリン酸 / 運動療法 / 神経障害性痛 |
研究実績の概要 |
我々の研究チームは以前の研究課題より、内因性NMDA受容体作動物質のキヌレン酸およびキノリン酸の神経障害性痛に対する効果を検証してきた。 今回は痛みが慢性化する機序の解明を目指し、運動療法の鎮痛効果に対するキヌレン酸・キノリン酸の役割を検証するために以下の知見を得た。 1.神経障害性痛に対して、キヌレン酸は神経障害性痛に起因する行動様式を改善したがキノリン酸は効果を認めなかった。2.キノリン酸は、うつ症状に関係すると思われる体重減少を引き起こした。3.既存の報告の追試で、神経障害性痛に対して運動療法の効果を認めた。4.運動療法の強度の検討に難渋している。運動強度が高い場合、運動ストレスからうつ症状を誘発し、痛みを増強する可能性もあり、強制水泳テストと砂糖水消費テスト等のうつ症状の評価を合わせて施行する必要も考慮している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属教室の業務運営にかなりの時間を割かれてしまった。また、新型コロナ感染症対策で臨床業務が多忙になり研究時間を割くことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
運動療法の強度の検討に難渋している。運動強度が高い場合、運動ストレスからうつ症状を誘発し、痛みを増強する可能性もあり、強制水泳テストと砂糖水消費テスト等のうつ症状の評価を合わせて施行する必要も考慮している。また、ELISA法でのキヌレン酸の測定、リアルタイムPCRを用いて、キヌレニンアミノトランスフェラーゼ; KATの遺伝子発現量を解析する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で、臨床業務の割合が多くなり、研究時間を割くことができずに、研究の進捗状況に著しい遅れが生じた。予定していた実験試薬の購入を見送ったため、未使用額が生じた。また、運動療法の強度の検討に難渋しており、強度による鎮痛効果の差を検証できなかった。よって動物購入費用の未使用額が生じた。 未使用額は次年度の研究費と合わせて、キヌレン酸の測定、リアルタイムPCRを用いたキヌレニンアミノトランスフェラーゼ(KAT)の遺伝子発現の解析に使用する予定である。
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