高脂肪食誘発肥満マウスモデルにおいて、手術や麻酔などが神経炎症および認知機能に及ぼす影響を検討した。結果は、高脂肪食誘発肥満マウスにおいて過去の報告通りアディポサイトカインの1種であるレプチンの増加を認めた。高脂肪食誘発肥満マウスにおいて手術によって海馬における炎症性サイトカインの上昇を認め、神経炎症が増強していた。しかし、行動学試験では術後の認知機能障害を検出することはできなかった。 一方で全身麻酔のみを行った群では、神経炎症が増加する傾向を認め、行動学試験において有意な認知機能の低下を認めた。
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