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2020 年度 実施状況報告書

脊髄虚血による対麻痺のモニター法と遅発性麻痺への新しい管理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18269
研究機関浜松医科大学

研究代表者

川島 信吾  浜松医科大学, 医学部, 助教 (10467251)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード脊椎灌流
研究実績の概要

近年運動誘発電位(MEP)を脊髄虚血のモニターとしながら手術するのが主流であるが、MEPは偽陽性も多く、全身麻酔下しか使用できない。さらに術中のMEPでは近年増加傾向にある遅発性対麻痺の早期発見や予測ができない。近赤外分光法(Near-infrared spectroscopy:以下NIRS)は非侵襲的に組織酸素化が測定できるため、脳梗塞予防のモニターとして脳の酸素化を心臓手術を中心に使用するのが一般的になっている。本研究はNIRSを術中、術後の脊髄虚血のモニターとして利用する可能性を探るため、実際に脊髄虚血時にはNIRS、MEP、レーザードップラー血流計(LDF)がどのように変化するか、様々な文節での虚血に対してどのレベルでのNIRSがどう変化するかを明らかにしたいと考えている。本年度はコロナの影響で、実際の動物を使った研究はできなかったので、本年度の研究は進められなかったので、実績は残念ながらない。準備と計画の練り直しをした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ感染が蔓延し、物資や人的資源などの理由で、研究を中断しないといけない期間が半年以上あった。人の出入りの制限や動物の搬入の制限が緩和されたため、研究は再会できているのだが、大きく遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

外科的椎弓切除を行い椎体面よりNIRSプローベを装着し直接脊髄の酸素化を測定した値を基準として、体表の傍脊部(主に椎脊柱起立筋)のNIRS、体内の脊椎周辺筋肉群(脊柱起立筋、大腰筋、腰方形筋)のNIRSを計測する。脊髄レベルを変えて装着したNIRSにおいて、大動脈を閉塞する部位を変えることでNIRSがそれを追随できるかを調査する。循環動態を変化させえたときの脊椎の血流をNIRSで評価し、それに対応するNIRSや、筋肉、皮下血流を計測して、比較検討する。

次年度使用額が生じた理由

コロナの影響で本年度は実験がすすめられなかった。
そのため、資金が使用しないで多く残ってしまっている。

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公開日: 2021-12-27  

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