褐色脂肪細胞及びベージュ細胞は熱を産生してエネルギー消費量の調節に関与している。本研究は手術中の患者の脂肪組織の採取、体温の測定を同時に行い、周術期の体温の変動に相関があるかを調べるものであったが、当初考えていた方法での脂肪組織の採取、標本、染色、顕微鏡による観察といった操作が講座内の環境的に困難となり、方法を変更することにした。 褐色脂肪組織はFDG-PETで検出することが可能であることが判明しており、手術前検査のFDG-PETの結果から褐色細胞組織の多寡につき評価し、手術中の体温の推移を観測することでも褐色脂肪組織の個人差による体温への影響が調べられると考えた。現在調査を継続中である。
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