研究課題/領域番号 |
19K18303
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
寺田 雄紀 奈良県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90745431)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | メンブレントラフィック / 疼痛発生・伝達メカニズム |
研究実績の概要 |
当初の計画通り、昨年度は標的遺伝子のノックアウト (KO)マウスの入手および疼痛行動評価試験を行った。遺伝子改変マウスの詳細な解析と並行し、Snxやカベオリン等の細胞膜の動態やトラフィッキングに関与する遺伝子のKOマウスを入手し、これらのKOマウスにおいてもTGマウスと同様な疼痛関連行動が認められるか否か、機械刺激、化学刺激に対する疼痛関連行動が減弱するかの評価を進行している。 また、KOマウスにおける末梢レベルでの解析を同時に進めている。これまでに遺伝子改変マウスおよびSnxヘテロKOマウスにおいて化学刺激後の末梢マクロファージでサイトカインやケモカイン発現量が減少していることを見出している。Snx-KOマウスやカベオリン-KOマウスでサイトカインやケモカイン発現のみならず、マクロファージの貪食能、遊走能、炎症メディエーター分泌能が野生型マウスと差異が認められないかを解析している。また、マクロファージ以外の免疫系細胞においても機能が変化している可能性があるため、化学刺激後に浸潤するリンパ球、好中球、肥満細胞の数および形態学的特徴を免疫染色で検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね当初の研究計画通りに実験が進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
申請の研究計画通りに今後も進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初より昨年度今年度と2年間またいでの実験計画を多く含めていたため、その中の実験にやや偏りが生じ次年度使用額が生じた。実験計画通り今年度も進めていく予定である。
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