研究課題
若手研究
乳酸代謝に着目した術後疼痛メカニズムの解明と運動療法の最適化を目的として、本研究では術後疼痛モデルマウスを用いて、乳酸による術後疼痛閾値の変化、運動強度による鎮痛効果の違い、さらに運動療法と乳酸代謝の関係を検証した。研究の結果、術後疼痛モデルマウスに対して乳酸の局所投与は疼痛閾値を下げる可能性が示唆された。また、低強度の運動療法は術後疼痛モデルマウスの疼痛閾値を改善させなかった。乳酸の投与方法や運動強度に関して今後さらに検討する予定である。
難治性疼痛
術後疼痛は患者にとって大きな苦痛であり、術後の回復やリハビリにも大きく影響する。本研究の成果により、術後疼痛モデルマウスの疼痛閾値に対する乳酸や運動療法の効果の検証は、今後乳酸代謝に着目した術後疼痛メカニズムの解明や術後患者の早期回復に向けた新規治療薬の開発にも応用されると考える。