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2019 年度 実施状況報告書

血管自動追跡ソフトを用いた内頸静脈心拍変動解析による血管内水分量評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18314
研究機関東京大学

研究代表者

中村 謙介  東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (50466760)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード内頸静脈 / エコー / 心拍変動 / 呼吸性変動 / 輸液反応性 / 循環モニタリング
研究実績の概要

血管内水分量の評価は救急、集中治療において重要な臨床指標であり輸液必要量の判定に欠かせない。本研究は先行研究から発展し、超音波画像における内頸静脈の心拍による変動をソフトウェアにより自動解析することで、患者の循環動態(血管内水分量、輸液反応性指標、予後予測指標)を把握するものである。
(1)ソフトウェアとインターフェースの開発:東京大学工学部と連携してソフトウェアを昇華させ、また精度の高いspeckle tracking機能が搭載されたACUSON X700をレンタルすることで実臨床における内頸静脈の心拍変動の解析が可能となった。
(2)臨床データ収集:日立総合病院救命救急センターにおいて倫理委員会承認の下、臨床試験を実施した。救急外来にて救急搬送される患者を対象に、内頸静脈の心拍変動をエコーにより解析し、血管内水分量や他の循環動態パラメータなどとの相関を検討する。研究期間は6カ月、症例数は100例。エドワーズ社のクリアサイトを導入しこれで得られる循環動態との相関を検討する。評価項目は以下とした。①内頸静脈心拍変動、②心拍数、血圧、③輸液反応性評価(500~1000ml輸液後に平均血圧30%以上上昇または心拍数30%以上低下を陽性とする。輸液不要な患者は対象外とする)、④下大静脈の呼吸性変動、⑤クリアサイトにおける心拍出量, stroke volume variation、⑦その他一般的な身体所見、血液検査、血液ガス所見。3月の時点で臨床試験が終了し、現在データを解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り進行している

今後の研究の推進方策

現在臨床試験で得られたデータを解析し、論文投稿、学会発表を目指している。

次年度使用額が生じた理由

得られたデータの解析、追加の臨床試験、学会発表、論文投稿に使用

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公開日: 2021-01-27  

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