ガレクチン3の血中濃度やガレクチン3陽性細胞の局在は、心筋炎だけで無く、心不全マウスモデルにおいても、ミクロレベルの組織学的な線維化や虚血に相関していることを突き止めた。ウイルス感染脳脊髄心筋炎マウスモデルにて、ガレクチン3血中濃度は、炎症の病理組織像に時系列で、見事に相関し、ゆるやかな慢性炎症ではfガレクチン3は発現せず、急性炎症早期にて発現するのである。また、同時に心不全マウスモデルでもガレクチン3陽性マクロファージの出現が、心筋炎の時と同様、炎症早期、線維化出現直前に起きてくることがわかった。
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