研究実績の概要 |
主要な骨格筋特異的マイクロRNA(myomiRNA)6種類の標的をバイオインフォマティクスで予測し、マクロファージのM1/M2分化誘導に重要な因子(転写因子、サイトカイン/ケモカイ、酵素)のリストをもとに、Pathway解析とマニュアル解析を併用し、マクロファージ分化をエピジェネティックに制御するmyomiRNAを予測した。その結果、M1型活性化を誘導するmiR-133a、またM2型活性化を引き起こすmiR-1, miR-128a, miR-206, miR-208を同定した。また、敗血症でup regulationされるmiR-499はM1/2へは影響しないことが予想された。これらの結果は敗血症の多臓器不全では血清中に検出されるmiR-133aが上昇するとの報告と一致している(Tacke, Crit Care Med. 2014)。 次に白血球THP-1細胞にPMA刺激を与え、細胞培養上清に放出されたエキソソームの回収を行いエキソソーム表面抗原の同定を行った。さらにPMA刺激後のTHP-1細胞のM1もしくはM2嗜好性をRT-PCRで確認した。
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