研究課題/領域番号 |
19K18319
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
宮武 秀光 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50774642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 敗血症と自律神経 |
研究実績の概要 |
もともとはICUに入室した敗血症患者の自律神経機能をICU退室から外来まで評価し、敗血症患者の長期予後が不良な原因と自律神経機能との関係を評価する予定であったが、COVIDの流行に伴い、診療外における患者との接触が大幅に制限されてしまった結果、ICU退室後に患者にコンタクトをとることが難しくなりICU退室後の評価が困難になったため、退院後の一般病棟もしくは外来での敗血症患者を評価することが全くできず、計画通り評価はできていない。 また患者と接触できる。ICU滞在中の自律神経機能の測定を試みたが通常の取り付け測定型の機会では最長で30分程度しか測定できず、ICU内では鎮静剤が頻繁に使用されることから覚醒度の影響が大きすぎ、測定時間でのばらつきがおおきすぎるため正確な評価が困難であった。 4月からICU患者の新規モニタリングシステム導入の際に自律神経機能が評価できるようになり同システムを用いて24時間内の平均値が評価可能になった。そのためICU滞在期間内の平均した自律神経機能を現在評価中であり、また当講座では各種敗血症のマーカーと各種臓器障害を測定しているためそれらをまとめて発表予定である。また同時に当院では敗血症モデルマウスの研究も施行しており、予後を評価していることから同時に心電図モニターを評価して、心拍変動を測定し、マウスの長期予後と自律神経機能の関係も調査し、それらを集中治療学会にて発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
もともとはICUに入室した敗血症患者の自律神経機能をICU退室から外来まで評価し、敗血症患者の長期予後が不良な原因と自律神経機能との関係を評価する予定であったが、COVIDの流行に伴い、ICU退室後の評価が困難になったため計画通り評価はできていない。 またICU滞在中の自律神経機能の測定を試みたが最長で30分程度しか測定できず、覚醒の影響が大きすぎるため評価が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
ICU滞在期間中の自律神経機能の長期的な推移を評価しそれらと各種臓器障害、予後との関係を調査する。また敗血症モデルマウスの研究も行っており、マウスにおける自律神経機能を計測予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVIDの流行に従い当初予定していた研究ができず、研究計画が遅れている。 そのため研究発表に使用予定だった金額を昨年度使用できなかったため変更した。
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