ブタ敗血症モデルにおいて体表血流を測定するレーザー血流計および微小循環評価としてorthogonal polarization spectroscopy(OPS)を使用して末梢循環と舌下および腸管粘膜血流の連動性を明らかにし、体表末梢循環の評価が腸管血流の代用モニタリングとして適切であるかについて検証する予定であった。まず、敗血症性ショックの腸管への影響を表す指標として腸型脂肪酸結合蛋白(Intestinal fatty acid-binding protein: I-FABP)と末梢循環へ影響を与える因子として必要輸液量との関連を調査したところ、他因子で調整後も関連していることが判明した。前年度はレーザー血流計を用いて、臨床で用いられるパルスオキシメーターから抽出される灌流指標(Perfusion Index)や脈動率(Pulse-amplitude Index)とレーザー血流計の測定値の関連を調査したが論文化には至っていない。敗血症性ショックと末梢循環の関連については今後さらなる研究が必要です。
|