緑色波長光の照射により、肺組織中のIL-6発現のピークは変化しなかったが、ピーク後の低下が速やかであった。つまり、緑色LED照射は急性期の抗炎症効果よりも、炎症の早期収束への効果が示唆された。さらに肺組織中の血小板関連遺伝子Ppbpの発現が上昇していたことから、抗炎症効果には血小板シグナルの関与が示唆された。 光療法による抗炎症効果は未だに明らかでないが、本研究から、光緑色LED照射による抗炎症効果には、血小板関連遺伝子の関与が示唆された。さらなる研究展開により、光療法における血小板関連遺伝子の役割が明らかになれば、新たな治療ターゲットの創出につながる。
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